◆太陽だより 70号◆
「食品の裏側」の著者 安部司氏講演 会簡単・便利の落とし穴、食品添加物の本当の怖さとは?
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ガラス瓶の中の粉を混ぜ合わせると、あっという間に子どもが大好きな清涼飲料が出来上がる。添加物を調合した液体に白い大根を漬けると、ほんの数秒で鮮やかな黄色いたくあんに変身する。会場にはどよめきが・・・。

去る8月26日、横浜市社会福祉センターで、著書「食品の裏側」で話題の安部司氏の講演会が開かれ、300人以上が集まりました。食品の裏側には何がある?


大量の添加物が使われるコンビニのお弁当
阿部司氏「今、家庭排水のため川が浄化できないくらい汚れています。皆、家庭でいったい何を流しているの?私たちの便利で快適な生活を支えているのは化学物質です。快適な生活を享受するなら化学物質も同時に受け入れなければならない。光と影を同時に見て危険と引き換えに快適さを取るのかどうか、選択するのは私たち。こうした問題を一番身近に感じられるのが食べものです」

壇上のテーブルの上にはコンビニで買ってきたサンドイッチとおにぎりとポテトサラダ。この3点に含まれている添加物の数はざっと数えて100種類近く。なぜこんなにたくさんの添加物が使われているのでしょうか?

「それは消費者が求めるからです。安くておいしくて日持ちのする商品・・・。添加物を使わないとそんなものできるわけないですよ。皆が本当に嫌だというならこんなものは3日で消えます。でもなくならない、消費者が支持しているからですよ」

このサンドイッチに使われている添加物は60種類くらい、ポテトサラダは20種類くらいだとか。でも表示にはそんなにたくさんの添加物名は書いてありません。「こんな小さな表示スペースに60種類もの添加物の名前は書ききれませんよね。だから、同じような働きの複数の添加物は一括表示してもいいことになっている」。

例えば、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、酸味料、香料、PH調整剤などと書かれていれば何種類もの添加物が使われていることに・・・。「グルタミン酸ナトリウムと書くよりも、アミノ酸って書いてあったほうが何だか健康的なイメージですよね。保存料にソルビン酸を使う代わりに、保存料の役目をする何種類もの添加物を混ぜて一括表示でPH調整剤としたほうが安心感ありますね。それに、添加物の量が少ないと錯覚させることもできます。だから一括表示って便利ですよね。本来なら一つの添加物で足りるのに、一括表示にするためにわざわざ余分な添加物を使うこともあるんです」

売れ残ったコンビニ弁当を豚の餌にした養豚場では3ヵ月後、流産、早産、死産が相次いだ。母豚の羊水はチョコレート色でした。いったい原因は?

「安全性をテストしているといっても相手はネズミ。単品でのテストは行われていますが、複数摂取した場合の複合的影響は誰も知りません。そんなものを子どもに食べさせていいのでしょうか?自分の子どもがネズミと同じだと思えば食べさせればいいでしょう。添加物の安全性について議論してもしようがない。でも、豚の流産をどう説明するのか?アトピーの子、多動の子が自然食品に替えたら治った、そういう事実もあるんです」

人を惑わす魔法の粉の怖さ


「1本のペットボトル(500ml)に含まれる砂糖は計量カップ半分もの量です。皆さん、これだけ大量の砂糖が入った水を飲めますか?普通なら甘過ぎてとても飲めません。でも、添加物を混ぜるとおいしく飲めてしまうんですよ」と話しながら、安部氏は何種類もの粉(酸味料、香料、着色料など)を混ぜて液体を作ります。後で試飲してみると市販の清涼飲料と同じ味がしました。

「子どもはインスタントラーメンやスナック菓子が大好きです。家庭で料理に使う化学調味料や何とかの素などはスナック菓子と同じ材料でできています。お母さんの料理によって小さな頃から添加物の味に慣らされてきた、だからスナック菓子が好きになる。そしてスナック菓子をバクバク食べると、今度は先ほどの清涼飲料が欲しくなるんです」

今度はテーブルの上の何種類もの粉を混ぜ合わせてラーメンのスープを作ってみせます。ものの数分で博多名物とんこつスープが出来上がりました。

「安くて簡単・便利でおいしい。でもこんなふうに作られているんですよ。子どもに食べさせたいですか?添加物の毒性より怖いもの、それは食べものが簡単に手に入ると子どもが思ってしまうことです。本当の食べものは作るのに手間ひまかかる。お母さんが一生懸命2時間もかけて作っても食べるのはほんの数分。でも、そういう食事を食べて育った子どもは優しい心に育ちます。世間で過ちを犯してしまった子どもが食べてきたものは一体どうだったのでしょうか?そういう子どもでも食べものが変わると戻れるんです。食べものは心をつくる。身体をつくるだけなら配合飼料のほうがよほど効率が良いはずです」

大切なのは心ある選択


「水俣病・・・。なぜ、あんなきれいな海に汚い水を平気で流したのでしょう。人の心があったらあんなことは起こらなかった。今、私たちも同じように人の心を見失っています」

福岡市でのアンケートの結果、消費者の75%以上が添加物支持派だと分かりました。消費者は安全・安心を求めているはずなのに実際には添加物入りのものしか売れないのが現状です。口先では安全・安心を求めながら、実際には多くの人が安くて便利なものを買うからです。

「添加物を使わない良心的なメーカーは潰れていく。味噌屋さんが、漬物屋さんがどんどん消えていく・・・。私たち消費者が消しているのです。それなのに安全・安心な商品が欲しいと言う。おかしいですよね。その辺に気付いて欲しいですね。あなたは198円の醤油と1000円の醤油、どちらを選びますか?」

食は「心を育てるもの」であると改めて気付かされた講演でした。次世代を担う子どもたちのためにも、より良い選択をすることが大人の役目だと思いました。

(レポート:板山美枝子)

●安部司先生プロフィール
1951年福岡県生まれ。山口大学文理学部化学科卒。添加物・食料商社勤務。「添加物食品を我が子に食べさせたくない」と退社、無添加の自然食品開発に携わる。有機農業JAS判定員。現在、全国で講演活動を行なっている。


広〜い北海道に牛豚肉でおなじみの興農ファームを訪ねました!
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この秋、自然と健康を守る会では二つの生産者訪問ツアーがありました。9月10〜12日には初めての北海道ツアーで興農ファームを訪ねました。そして、10月7〜9日には毎年恒例の稲刈りツアーで青森県の(旧)ときわ村に太陽米の生産者とリンゴ生産者の竹嶋農園を訪ねました。
広大な大地の自然と味覚を満喫した北海道ツアー
27人が参加した北海道ツアーでは、2日目に牛肉と豚肉でおなじみの興農ファームを、3日目には太陽食品で扱っているホタテ貝の生産地常呂町を訪ねました。また知床半島から北方領土を眺めたり、アイヌの文化に触れたりと観光も楽しみ、北海道の自然と味覚を満喫しました。

酵母菌の働きを生かした興農ファーム


普通、動物を飼育している小屋では糞尿混じりの鼻に付く臭いが漂ってきますが、興農ファームではまったく臭いがしません。ヌカ漬けのような香りがするだけです。これは酵母菌の働きが活発なため、悪臭の元になる腐敗菌が発生しないからです。ここでは抗生物質やホルモン剤などの薬漬けとは無縁で、動物たちが生き物本来の姿でのびのびと健康に育っていました。

ホタテ貝が育つ流氷の常呂町


春に採ったホタテの稚貝は結氷したサロマ湖の底で越冬し、翌春、遠くロシア大陸から届く流氷の運んだプランクトンが豊富なオホーツク海に放流されます。そして4年後水揚げされ、私たちの食卓に届けられるのです。ツアー参加者一行は、サロマ湖を眺め、ホタテ漁の船を車窓から見学しました。

身土不二の精神で生き物の命を育てる 興農ファーム代表取締役 本田廣一さん

興農ファーム代表取締役 本田廣一さん興農ファーム概要
昭和51年興農塾の名で牧場開設。昭和63年に法人化、興農ファーム設立。現在120ヘクタールの規模で牛約1650頭、豚約60頭等を飼育。敷地内で自家製堆肥で牧草や農作物等を有機栽培。未去勢、国産餌、発酵菌の活用で薬を使わない健康な畜産を実践。

動物本来の姿で育てる


一般的な日本の牛肉は、ホルモン剤を投与した去勢雄牛を22〜24ヶ月で仕上げています。うちの牧場では去勢もホルモン剤投与もせず、肉質がやわらかい15〜16ヶ月で出荷します。未去勢牛は日本ではうちだけですがヨーロッパでは普通に市場に出ています。食べてみても何の問題もない。しかし、日本ではサシ神話があり「脂が付いていないと牛肉ではない」といわれます。
なぜ去勢しないか? それが牛本来の姿だからです。オスの肉は「硬い」「臭い」「黒い」といわれますがそんなことはありません。実験的に帯広の焼肉店で出してみたら「おいしい」「やわらかい」と好評でした。
たいていの業者は抗生物質を使うため、肉にシマリがなくなり、肉汁が全部出てしまう。その点うちの肉は違います。牛の本来持っている生理機構そのままです。そして国産の餌にこだわっているのもおいしさの秘訣です。
豚も基本的には放牧し、そして噛める餌を与えています。噛むことによって唾液が出て、舌下ホルモンが働き、唾液が細菌を殺します。
動物の免疫機構はまず口の中、次に胃、最後に大腸という3つのバリケードがあります。ところが最近の餌は粉状のものが多い。確かに消化が良く早く太りますが、免疫が働きにくいためすぐに病気になります。だから、最初から抗生物質を投与して病気を防ぐというのが一般的なやり方です。しかし、興農ファームでは内臓を健康にすることで免疫力を高め、病気を防いでいます。

餌は90%国産で


興農ファームの餌は90%国産です。私はコスト的にも飼料の国産化は可能だと思い、農水省にも働きかけているところです。「日本の農業を守ろう」といいながら、餌を輸入しているのでは国産の畜産とはいえません。
身土不二、地産地消、命の転生という言葉があります。何千年もの歴史の中で、僕たちには「地場のものを食べるのが一番おいしい」という遺伝子の記憶があると思います。また、豚を食べるということは、豚が食べた植物の命が豚の中で転生し、その豚を食べた人間の中に豚の命が転生する、ということなのです。

善玉菌の繁殖で内臓まで健康に


餌は北海道産のジャガイモの皮、でんぷん糟、屑小麦、屑豆、稲わら、籾わら、ピートパルプなどを主体に、多孔質で整腸作用、微生物繁殖作用のある炭と石垣島から取り寄せたミネラルたっぷりの廃糖水なども加え、半年かけて発酵させて作ります。餌だけでなく、畜舎内には発酵させた堆肥を敷き詰めて、酒蔵や味噌蔵のように酵母菌が棲み付き、外部からの有害菌が入り込むすきのないような環境づくりを行っています。
敷きわらは畜舎の入れ替えのときに出して切り返して発酵させてからまた戻し、捨てることなくリサイクルします。牛・豚の糞尿はタンクに入れ、エアレーション(空気を入れて攪拌)をかけて無菌状態にして発酵させて、アトピーの治療や仔牛のミルクに入れたり、畑の液肥としても使います。畜舎のそうじに使った水もタンクに集めてエアレーションをかけて再利用します。このように敷きわらから糞尿まで捨てることなくすべてを循環させています。
興農ファームの牛・豚は酵母菌のおかげで内臓まで健康です。ですから、内臓も加工して商品化しています。一物全体といいますが、内臓まですべてを無駄にせず食べることが、人間に命を捧げてくれた動物への恩返しでもあります。

ときわ村稲刈りツアー 生産者の熱意とまごころに触れる旅
保育園から感謝を込めたメッセージ今年の稲刈りツアーは、あいにくの豪雨に見舞われ、現地への到着が1時間半も遅れてしまいました。でも、ときわ村に着くと、冷たい雨の中で生産者の方々が待っていてくださり、心が温まる思いでした。
この日の夜の交流会では、杉の子保育園から感謝を込めたメッセージパネルが手渡されるなど、ときわ村の方々との心の通い合うひとときを手作りの料理とともに味わいました。宴会もたけなわの中、雨で水があふれる恐れがあるため配水ポンプの見廻りに出かけて行くときわ村の横山さんの姿を見て、生産者は自然と戦いながら農業を営んでいるということが実感として伝わってきました。生産者のまごころと熱意に触れた旅でした。

参加者からのひとこと


  • 稲刈り体験
    「雨の稲刈り、地元の人たちでさえできない体験をさせていただき、一生の思い出になりました」
    「生産者さんが、この稲を大事に育ててきたというのがしかと伝わりました」
  • 交流会
    「寒い夜の心温まる手料理、本当においしかったです」
    「大変だろうという漠然とした思いはもっていましたが、実際にお話しを伺うと胸にしみますね」
  • 竹嶋りんご園
    「自然の法則と智恵により、自然農法を確立したことに頭が下がります。日本のファーブルですね」
    「ウマイ!の一言につきます。喉がスーッとしていつまでも感じが残っていました」
    「皮ごと食べられるのが一番うれしいです」
  • 今回のツアーに参加して
    「誰がどこで作っているのか分からないものを食べる大量生産の怖さ。誰が作っているか、誰が食べているかが分かる規模でお互いの生活が成り立てばいいのに、と思いました」
楽天市場に太陽食品のお店が出店しました!
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パソコンやケータイからアクセスできます。
日本全国へ宅配できます。
遠方に住むご家族、ご親戚、お友達などにもぜひお知らせください!
有機農産物が当たる楽しい懸賞コーナーもありますよ(*^_^*)

携帯電話用アドレス http://m.rakuten.co.jp/taiyo-shizen/
パソコン用アドレス http://www.rakuten.co.jp/taiyo-shizen/

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